OpenAI 「GPT-4o mini」を発表 低コストで高性能

OpenAIは7月19日、新しい小規模AIモデル「GPT-4o mini」を発表しました。このモデルは、高い性能と低コストを両立させ、AIアプリケーションの開発をより手軽にすることを目指しています。

主な特徴：

1. コスト効率：
   • 入力：約22円/100万トークン
   • 出力：約88円/100万トークン（1ドル=145円で計算）これは、GPT-3.5 Turboと比べて60%以上安価です。
2. 高性能：
   • MMLU（多様な分野での知識と推論能力を測定）で82%のスコアを獲得
   • GPT-3.5 Turboを上回り、一部の評価ではGPT-41をも凌駕
3. 多機能性：
   • テキストと画像の処理に対応
   • 将来的に音声や動画にも対応予定
   • 128,000トークンの文脈理解が可能
   • 最大16,000トークンの出力に対応
4. 最新の知識：
   • 2023年10月までの情報を保有
5. 安全性：
   • GPT-4oと同レベルの安全対策を実装

GPT-4o miniは、ChatGPTの無料版、Plus版、Team版で即日利用可能となり、Enterprise版では来週から利用可能になる予定です。

このモデルの登場により、AIを活用したアプリケーション開発のコストが大幅に削減され、より多くの開発者や企業がAI技術を導入しやすくなると期待されています。ただし、最新の情報が反映されていない点や、最大規模のモデルと比べると一部のタスクで性能が劣る可能性がある点には注意が必要です。

OpenAIは、今後もAIモデルの性能向上とコスト削減を両立させる取り組みを続けていく方針を示しています。