AWS Interconnect - multicloud 登場 — マルチクラウド閉域接続を受託で設計する 2026 | GH Media
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AWS Interconnect - multicloud 登場 — マルチクラウド閉域接続を受託で設計する 2026

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AWS Interconnect - multicloud 登場 — マルチクラウド閉域接続を受託で設計する 2026

2026 年 5 月 17 日、Publickey が AWS、Oracle Cloudと閉域網で直結する「AWS Interconnect - multicloud」新機能をプレビュー。Google Cloudとの接続に続き を報じました。AWS Interconnect - multicloud は、AWS と Oracle Cloud を インターネットを通らない閉域網(プライベートネットワーク)で直結する新サービスです。すでに Google Cloud との接続が提供されており、今回 Oracle Cloud が加わったことで 3 大クラウド間の閉域メッシュがほぼ揃いました。

受託で中堅企業のクラウド基盤を設計する立場では、これは 「単一クラウドに閉じこもれない時代」の現実解です。これまで AWS DevOps Agent マルチクラウド AIOpsCloudflare 自律エージェント口座受託 で扱った 「クラウド間連携のガバナンス」を、物理ネットワーク層から再設計できるようになりました。本記事では弊社が提供する 「マルチクラウド閉域接続設計 + 運用代行」 パッケージを整理します。

なぜ中堅企業がマルチクラウド閉域接続を求めるのか

構造単一クラウドインターネット経由マルチクラウド閉域マルチクラウド
ベンダー依存高い低い
データ転送料金クラウド内は安いクラウド間が高い専用線料金(定額)
レイテンシ50〜200ms 変動5〜30ms 安定
セキュリティ監査容易NAT / FW 設計が複雑専用線 + 監査ログ
コンプライアンス単一証跡公開網経由で説明困難閉域で説明容易
障害時の説明責任クラウド側経路上の責任不明専用線契約で明確

つまり中堅企業の 「業務系は AWS、基幹は Oracle、AI/分析は Google」という混在運用が、監査・セキュリティ・コストの全てで現実解になります。

マルチクラウド閉域接続が変える 3 つの構造

構造 1: 「データ転送料金が読めない」から「定額専用線」へ

クラウド間のエグレス料金は 月によって 2〜10 倍揺れることがあります。専用線は 定額のため、経営計画に組み込めます。

構造 2: 「VPN / NAT 設計」から「閉域直結」へ

従来は Site-to-Site VPN + NAT ゲートウェイの組み合わせで設計し、運用も複雑でした。専用線では VPC ピアリングに近い感覚で構成できます。

構造 3: 「監査で説明できない」から「経路証跡」へ

金融・医療・公共系の監査では 「公開インターネットを通過した記録があるか」が問われます。閉域専用線は 物理的に通過していないことを示せます。

受託で提供する「マルチクラウド閉域接続設計 + 運用代行」5 フェーズ

フェーズ 1: 現状クラウド構成棚卸し(2 週間)

顧客の AWS / GCP / Azure / Oracle Cloud / オンプレ全環境を可視化し、通信フロー・データ転送量・要 SLAを整理します。

フェーズ 2: 経路設計(3〜4 週間)

  • AWS Direct Connect / AWS Interconnect - multicloud
  • Google Cloud Interconnect
  • Oracle FastConnect
  • Equinix / Megaport 経由の中立 IX 設計

を組み合わせ、「経路重複・単一障害点・将来拡張」を考慮した冗長設計を行います。

フェーズ 3: 構築 + ルーティング検証(4〜6 週間)

BGP 経路制御、AS パス調整、フェイルオーバー試験、暗号化(MACsec)有無の検証を行います。

フェーズ 4: 監査用ログ基盤構築(3〜4 週間)

VPC フローログ / Cloud Logging / Oracle VCN ログを統合し、経路証跡を監査ツール(Splunk / Datadog / Looker Studio)に集約します。

フェーズ 5: 月次ネットワークレビュー(継続)

月次で 「経路稼働率 / レイテンシ / 帯域使用率 / 料金 / 障害イベント」を顧客経営層に報告します。

受託向け技術スタック標準セット

レイヤ推奨技術代替
AWS 側Direct Connect / Interconnect - multicloudTransit Gateway
GCP 側Cloud Interconnect / Cross-Cloud InterconnectCloud VPN
Oracle 側FastConnectIPsec VPN
中立 IXEquinix Fabric / MegaportNTT XePhion
ルーティングBGP + Route PolicyStatic
暗号化MACsecIPsec
監査VPC Flowログ + SplunkDatadog Network

これは Claude Platform on AWS 受託エンタープライズ AI で扱った 「単一クラウドのエンタープライズ AI」を、複数クラウドで実現する基礎にもなります。

どの案件に必要か / 不要か

必要な案件不要な案件
2 つ以上のクラウドを業務利用単一クラウドのみ
月間クラウド間転送 1TB 以上月間転送 100GB 未満
金融 / 医療 / 公共系のコンプライアンス内部統計のみ
基幹システムが OracleOracle 未使用
BCP / DR を別クラウドで構築単一クラウドで BCP 完結

受託契約に書く 6 つの条項

条項内容顧客が確認すべきこと
対象経路クラウド組み合わせ一覧範囲外の責任
SLA99.95% / 99.99% など未達時の補償
帯域上限月間転送量 / バースト超過時の追加料金
障害切替時間RTO 5 分以下 など経営合意
専用線の名義顧客名義 / 受託会社名義退会時の継続性
退会時の引き渡しIaC + ルーティング設定著作物としての帰属

価格モデル — マルチクラウド閉域接続設計 + 運用代行パッケージ

プラン金額対象内容
診断100 万円〜(4 週間)経路設計 + コスト試算レポート
Lite40 万円〜 / 月2 クラウド間 1Gbps月次レビュー
Standard90 万円〜 / 月3 クラウド間 10Gbps+ 24h 監視 + 障害切替対応
Enterprise200 万円〜 / 月4 クラウド以上 + 100Gbps+ 専任担当 + 監査対応

別途 Equinix / Megaport / 各クラウドの専用線料金(顧客実費 + マネジメントフィー 5〜10%)。

顧客側 ROI 試算(AWS + GCP + Oracle 3 クラウド / 月間 50TB 転送想定)

項目インターネット経由閉域接続差分
月間エグレス料金480 万円130 万円-350 万円
クラウド間平均レイテンシ120ms18ms-102ms
障害発生回数(年間)14 件3 件-11 件
監査対応工数(年間)180h40h-140h
BCP 訓練成功率70%98%+28pt
年間効果約 4,200〜 5,500 万円

Standard プラン(年額 1,080 万円)でも 数ヶ月で黒字化します。

ハマりやすい 5 つの落とし穴

落とし穴 1: 「専用線契約の主体」が曖昧

顧客名義か受託名義かで 退会時のリスクが違います。原則 顧客名義を推奨します。

落とし穴 2: 帯域を将来見越して契約しない

帯域は 2 年分の見込みで契約しないと 3 ヶ月で詰まります

落とし穴 3: 単一 IX 拠点に集約してしまう

東京・大阪・シンガポールなど 複数 IX 経由を必須にします。

落とし穴 4: 経路冗長化を BGP まかせにする

AS パス・MED・ローカルプリファレンスを 明示的に設計しないと 意図しない経路が選ばれます。

落とし穴 5: 監査ログを設計時に組み込まない

監査対応で「経路を通った証跡を出して」と言われた瞬間に詰みます。設計時から VPC フローログ + 統合ログ基盤を組み込みます。

90 日アクションプラン

アクション
Week 1〜2現状棚卸し + クラウド組み合わせ確定
Week 3〜6経路設計 + 契約手続き(専用線リードタイム)
Week 7〜10構築 + BGP 検証 + フェイルオーバー試験
Week 11〜13監査ログ統合 + 月次会議立ち上げ

まとめ — 「3 大クラウド閉域メッシュ」時代の受託ネットワーク設計

AWS Interconnect - multicloud の Oracle Cloud 対応により、AWS × GCP × Oracle × Azure の閉域メッシュがほぼ完成しました。中堅企業のクラウド基盤を預かる立場では、「マルチクラウド × 閉域 × 監査対応」を一気通貫で設計できる受託会社が 次世代の差別化要因になります。

弊社では 診断 / Lite / Standard / Enterprise の 4 段階で マルチクラウド閉域接続設計 + 運用代行パッケージを提供しています。「複数クラウドのエグレス料金が止まらない」「金融監査でインターネット経由を指摘された」「BCP を別クラウドで組みたい」というご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にどうぞ。

Sources

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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