本文へ移動
技術を、自社の仕事に。
判断と実行を助けるメディア

記事を検索

放課後等デイサービスのホームページ|見学申込と支援員採用を分けて設計する

目次 · 7項目

定員には空きがあるのに、新規の見学希望が月に1件も入らない。求人媒体には出しているのに支援員の応募が来ない。放課後等デイサービスを運営していると、この2つが同時に起きることがあります。

保護者は事業所を探すとき、自治体の一覧やケースワーカーからの紹介に加えて、スマートフォンで事業所名や地域名を検索します。そこで出てきたサイトが数年前のままだったり、そもそも出てこなかったりすると、見学の候補から静かに外れます。求職者も同じ経路を通ります。

ここでは、放課後等デイサービスのサイトを作る・作り直すときに、発注する側が先に決めておくと話が早くなる部分を整理します。制作会社を探す前の段階の話です。

サイトを見に来る3者は、知りたいことが違う

放課後等デイサービスのサイトには、立場の違う人が同じ入り口から入ってきます。ひとまとめに「利用者向け」と考えると、どの人にも中途半端なページになります。

放課後等デイサービスのサイトを訪れる3者。保護者、相談支援専門員、支援員の求職者が、それぞれ何を確認しに来るかを整理した図

保護者が最初に確認するのは、通えるかどうかです。送迎の範囲、開所している曜日と時間、学校が休みの日の扱い、今空きがあるか。次に、どんな支援をしているのかを見ます。ここで「発達支援を行います」としか書かれていないと、他の事業所との違いが分かりません。

相談支援専門員は、担当している子どもに合う事業所かどうかを判断するために来ます。受け入れている障害の特性、職員体制、医療的ケアの可否といった、保護者向けより一段踏み込んだ情報が必要です。紹介する側は、合わない事業所を勧めると後で困るため、曖昧な記述のところは候補から外します。

支援員の求職者が見ているのは、そこで働く人の様子です。保育士や児童指導員の資格を持つ人は他業種からの誘いも多く、給与条件だけでは動きません。誰と働くのか、1日の流れはどうか、残業や持ち帰りの実態はどうか。このあたりが書かれていないサイトは、応募前に候補から落ちます。

保護者は「利用開始まで何が要るか」で迷っている

放課後等デイサービスの利用には受給者証が必要です。受給者証の申請には障害児支援利用計画を作って自治体に出す必要があり、相談支援事業所に依頼して作ってもらう方法と、保護者自身が作るセルフプランを出す方法があります。書類を出してから支給決定までは1〜2か月かかることもあります。

ここで見落とされがちなのが、見学や利用相談は受給者証がなくてもできるという点です。初めて利用を検討する保護者は、受給者証を取ってからでないと問い合わせてはいけないと考えていることがあります。サイトにこれが書かれていないと、手続きが終わるまで問い合わせが来ません。

「まず見学からで大丈夫です」「受給者証の取得についてもご相談いただけます」と明示するだけで、問い合わせのタイミングが前に動きます。利用開始までの流れを図にして、今どの段階にいる人でも自分の位置が分かるようにしておくと、電話での説明も短くなります。

写真と、書ける範囲の具体性

福祉分野のサイトで一番効くのは、施設と職員の写真です。ただし放課後等デイサービスでは、子どもの顔が写る写真の扱いに配慮が要ります。保護者から個別に同意を得た写真だけを使う、後ろ姿や手元だけを写す、といった方針を制作前に決めておきます。ここが決まっていないと、公開直前に差し替えが発生して工程が止まります。

支援内容の書き方も具体性が要ります。「一人ひとりに合わせた支援」はどの事業所も書いているため、選ぶ材料になりません。1日のタイムスケジュール、その日に実際にやっている活動、使っている教材やプログラムの名前まで書くと、保護者は自分の子どもが過ごす様子を想像できます。

一方で、書いてはいけない方向もあります。「必ず改善します」「〇〇が治ります」といった効果の保証は、事実と異なる印象を与えれば景品表示法の問題になり得ます。療育の成果は個人差が大きい領域なので、断定を避けて実際の活動と体制を書くほうが、結果として信頼につながります。

採用ページは求人媒体のコピーにしない

支援員の採用をサイトでも狙う場合、求人媒体に出している募集要項をそのまま貼るのは効果が薄いです。求職者は媒体で条件を見たうえで、事業所名で検索してサイトに来ます。媒体に載っていない情報を求めて来ているので、同じものが並んでいると何も足されません。

書き足す価値があるのは、職員の人数と経験年数の構成、児童発達支援管理責任者が誰か、研修の有無、1日の流れのなかで支援員が実際にやっていること、といった働く実感に近い部分です。職員本人に短いコメントをもらえると、これが一番読まれます。

写真と職員の協力は制作会社が用意できない部分なので、誰に登場してもらうかと撮影日を先に決めておくと、素材待ちによる遅れを減らせます。この段取りの考え方は、介護事業所のホームページでも同じ構造で整理しています。

見積りを取る前に決める2点

1. トップページで一番目立つ場所を渡す相手を1つに決める。 見学申込か、採用か。両方載せるとしても、最初に目に入る場所は片方に渡します。空き枠を埋めたい時期と、人員を増やしたい時期は、たいていずれています。今どちらが切実かで決めて構いません。

2. 公開後に誰が更新するかを決める。 空き状況、行事の様子、募集要項。ここが1年古いままのサイトは、見た人に「動いていない事業所」という印象を与えます。更新する人を決めてから、その人が扱える仕組みを選ぶ順番にします。

制作費の相場観はホームページ制作の費用相場ガイドに整理しています。放課後等デイサービスの場合は、事業所の数、撮影の有無、採用ページを別に作るかどうかで金額が動きます。制作会社の選び方はWeb制作会社の選び方も合わせてご覧ください。

次にやること

まず、「お住まいの市区町村名 + 放課後等デイサービス」で検索して、自事業所が何番目に出てくるかを見てください。上位に出てくるのが他の事業所やポータルサイトばかりなら、保護者はそこで比較を終えています。

そのうえで、自事業所のサイトに「見学は受給者証がなくてもできる」と書かれているかを確認してください。書かれていなければ、まずそこを足すのが一番早く効きます。

グリームハブでは、放課後等デイサービスをはじめとする障害福祉・児童福祉事業所のサイト新規制作およびリニューアルのご相談を承っています。読み手ごとの導線設計から、写真の扱いや表示上の注意点まで踏まえてご提案します。費用は事業所の規模やご希望の機能によって変わるため、まずは個別にお見積りいたします。お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

Sources

この記事を共有XFacebook
鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

この記事のテーマを、自社の次の一歩へ

Webサイトで、実現したいことから。

使う人の目的、必要な機能、更新の体制を整理し、制作・改善で最初に取り組むことを考えます。

  • サイトの目的
  • 機能と使いやすさ
  • 公開後の運用
Web制作・改善を相談する

構想段階からご相談いただけます。この記事の情報を相談フォームに引き継ぎます。

最新記事をメールで受け取る・Web制作ガイドを読む
無料ダウンロード

Web制作 費用・発注・集客 完全ガイド【2026年版】

費用相場・制作会社の選び方・集客戦略をPDFにまとめました。

The PDF and newsletter emails are currently in Japanese.

メルマガにも登録されます。いつでも解除可能です。