「うちも自動化したい」の前に — どの業務から手をつけるかの決め方 | GH Media
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「うちも自動化したい」の前に — どの業務から手をつけるかの決め方

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「うちも自動化したい」の前に — どの業務から手をつけるかの決め方

「AIでいろいろ自動化できると聞いて、まず何をやろうか考えているんです。とりあえず一番大変な作業から手をつけようかと」——建設関連の会社の経営者から、こんな相談を受けました。前向きなのは良いことですが、「一番大変な作業」がそのまま「一番自動化すべき作業」とは限りません。むしろ複雑で例外が多い業務ほど自動化は難しく、費用ばかりかかって続かない、という結果になりがちです。

ツールが進化しても、業務自動化で成果が出るかどうかは「何を自動化するか」の選び方で決まります。この見立てを外すと、投資が空振りになります。本記事では、中小企業が自動化の対象を費用対効果で選ぶための判断軸を整理します。

自動化で失敗する会社の共通点

うまくいかないケースには、着手の順番に共通の間違いがあります。

ひとつは 「大変な業務=自動化すべき業務」と思い込む こと。手間はかかっても月に数回しか発生しない作業を自動化しても、削減できる時間はわずかです。ふたつめは 例外だらけの業務に手を出す こと。判断が人によって変わる、毎回条件が違う——そうした業務は自動化の設計が重くなり、費用対効果が合いません。みっつめは 業務が整理されていないまま自動化しようとする こと。やり方がバラバラの業務をそのまま自動化しても、混乱を仕組み化するだけになります。

「AIで自動化できます」という提案を受けたときも、その責任範囲と適性を見極める必要があります。適さない業務を無理に自動化した結果の線引きの難しさは、事前に理解しておくと安全です。

自動化の優先度は「頻度 × 手間 × 定型度」で見る

どの業務から手をつけるかは、次の3つの軸で見立てると外しにくくなります。

  • 頻度:毎日・毎週など高頻度で発生するほど、自動化の削減効果が積み上がる
  • 手間:一回あたりの作業時間が長いほど効果が大きい
  • 定型度:手順が決まっていて例外が少ないほど、自動化しやすく安く済む

この3つが揃う業務——高頻度・そこそこ手間・定型的——が最優先です。逆に、低頻度で例外だらけの業務は、費用対効果が最も悪く、後回しにすべき領域になります。

業務の性質自動化の優先度
高頻度・定型(例:受発注データの転記、定型メール送信)最優先
高頻度だが判断が要る(例:与信・見積の一部)部分的に補助
低頻度・例外が多い(例:個別交渉、例外対応)後回し

まずは「毎日発生する、決まった手順の作業」を一つ選ぶ。ここから始めると、効果が見えやすく社内の納得も得やすくなります。

「作る」前に「整える」「やめる」を考える

優先度の高い業務が見えたら、すぐにツールを入れる前に、もう一段だけ確認します。それは その業務、本当に必要か・整理できないか という問いです。

自動化の相談でよくあるのが、「同じ情報を複数のシステムに手入力している」というものです。これは自動化する前に、システム間のデータ連携で入力自体をなくせないかを考えるべき領域です。また、社内から同じ質問が繰り返し来るなら、問い合わせ対応の自動化が効きます。「作る」より前に「整える・やめる・つなぐ」で解決できないかを見ると、無駄な開発を避けられます。

そのうえで自動化が必要と判断したら、RPAやAIエージェントなど手段の選択に進みます。手段は最後です。順番を逆にすると、道具に業務を合わせる本末転倒が起きます。

「何を自動化するか」を決めれば、投資は外さない

業務自動化は、勢いで始めると費用ばかりかかって続きません。成果を出す会社は、頻度・手間・定型度で優先度をつけ、「作る前に整える・やめる・つなぐ」を検討し、そのうえで一番効く業務から着手しています。最初の一手を「毎日発生する定型作業」に定めることが、投資を無駄にしない近道です。「何から自動化すればいいか整理したい」「自動化したいが、そもそも今の業務の進め方が正しいか不安」「費用対効果の合う範囲を見極めたい」——そうしたお悩みがあれば、グリームハブの業務自動化・システム開発の相談窓口へお気軽にご連絡ください。御社の業務を棚卸しし、一番効くところから着手するプランをご一緒に描きます。

Sources

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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