リンク切れは10年で76.7% — サイトの外部リンクをいつ点検するか | GH Media
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リンク切れは10年で76.7% — サイトの外部リンクをいつ点検するか

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リンク切れは10年で76.7% — サイトの外部リンクをいつ点検するか

自社サイトの古い記事を開いて、本文中の出典リンクをクリックしてみてください。3年前の記事なら、いくつかは404が返ってきます。5年前なら、リンク先がドメインごと消えていて、まったく関係のない広告ページに変わっていることもあります。

実績紹介ページに載せたクライアントのサイトも同じです。サービスが終わった、社名が変わった、リニューアルでURLの構造が変わった。こちらは何も触っていないのに、リンクだけが静かに死んでいきます。

この現象がどれくらいの速度で進むのかを、大きめのサンプルで実測した調査が2026年8月に公開されました。

657,607件を追跡して、読み込めたのは21.3%

調査は、2009年から2014年にかけて短縮URLサービスに登録された657,607件のリンクを対象にしたものです。2026年8月時点で、記録されていた行き先すべてに実際にアクセスし、読み込めるかどうかを確認しています。

結果は、追跡できたレコードのうち76.7%が読み込めないというものでした。読み込めたのは21.3%です。同じ行き先が複数回登録されている分を取り除いて集計し直しても78.7%が読み込めず、数字はほとんど動きませんでした。人気のあるリンクだから生き残る、という傾向は見られなかったことになります。

失敗の内訳は2つに分かれています。

失敗の種類割合何が起きているか
ネットワーク層で失敗55.0%ドメインが失効した、DNSが引けない、サーバーが応答しない
HTTPエラーが返る23.7%サーバーは生きているが、そのURLにページが無い(404など)

この差は、対処の方法が違うという意味で重要です。HTTPエラーは、リンク先のサイトがまだ存在しているので、探せば移転先が見つかる可能性があります。ネットワーク層の失敗は、行き先そのものが世の中から消えているので、探しても出てきません。全体の半分以上がこちら側です。

そして消え方には偏りがありました。個人ブログ、掲示板、地方のニュースサイトが特に高い率で消滅し、YouTube や Wikipedia のような大規模プラットフォームは残っています。つまり、中小企業のサイトや、専門家個人の解説記事といった、引用したくなる質の情報ほど先に消えるということです。

リンク切れの2つの失敗パターンと、それぞれで移転先が探せるかどうかの違いを示した図

自社サイトが加害側に回るのは、リニューアルのとき

ここまでは、自分が貼ったリンクが切れる話でした。逆方向も同じ確率で起きています。他社が自社サイトを紹介してくれたリンクが、自社のリニューアルで死ぬというケースです。

こちらのほうが損失は直接的です。外部から貼られたリンクは検索評価の土台であり、そこから実際に人が来ています。URLの構造を変えたときにリダイレクトを入れ忘れると、その両方が一度に消えます。しかも消えたことは自社のアクセス解析には「もともと来ていなかった」ようにしか映らないので、気づく機会がありません。

サイトを閉じる場合はさらに徹底的です。ドメインを手放した瞬間に、そのドメインを指していた全リンクがネットワーク層の失敗に変わります。Webサービスやサイトを終了するときに、跡地のドメインをどう扱うかを含めて決めておくべき理由はWebサービスの終わり方を発注時に決めておくで整理しました。ドメインやURL構造を変える場合の移行設計はドメイン・オリジン移行とSEOの引き継ぎを参照してください。

点検を「思い出したときにやる作業」から外す

リンク切れの点検が後回しになるのは、緊急性が無いからです。切れていてもサイトは表示されるし、エラーも出ません。誰も困っていないように見えるので、優先度が上がるタイミングが永遠に来ません。

そこで、点検の対象を絞ったうえで、頻度を決めて機械的に回すのが現実的です。全ページを毎月チェックする必要はありません。

  • 出典リンクを含む記事 — 根拠が消えている記事は、内容の信頼性そのものが落ちます。専門的な記事ほど出典が個人サイトや専門機関のページに向いており、消える確率が高い
  • 実績・導入事例ページ — クライアントのサイトが消えているのに実績として載せ続けている状態は、見る人の印象として良くありません
  • 資料・フォームへのリンク — 自社が管理しているはずのファイルやフォームが、移動や再作成で切れているケースは想像より多い
  • フッターとナビゲーションの外部リンク — 全ページに出るので、切れていたときの露出が最大になります

頻度は、更新の少ないコーポレートサイトなら年2回で十分です。記事を継続的に出しているメディアなら四半期ごと。回数より、決めた時期に必ず実施されることのほうが効きます。リンクチェックのツールはクローラー型のものが各種あるので、実行そのものは自動化できます。判断が要るのは、切れていたリンクをどうするか(移転先に差し替える/記述ごと削除する/アーカイブへ差し替える)のほうです。

放置されたサイトに起きることの全体像と、保守に本来含めるべき項目については「作って終わり」のホームページが危険な理由で扱っています。リンク切れの点検は、その中の一項目として組み込むのが自然です。

次にやること

自社サイトで最も古い記事を1本開いて、本文中の外部リンクを上から順にクリックしてみてください。5分で終わる作業ですが、この5分で「点検が必要かどうか」の議論は終わります。切れていなければ何もしなくていいし、半分切れていたなら他の記事も同じ状態です。

そのうえで、保守契約や運用ルールの中に点検の時期を書き込む。書かれていない作業は、忙しくなった月から順に消えていきます。

サイトのリニューアルにあわせてURL構造を変える予定がある場合や、保守の範囲を見直したい場合は、グリームハブのHP制作・リニューアル相談で承っています。既存のリンク資産をどこまで引き継ぐかは移行設計の前提になるため、着手前にご相談ください。お問い合わせからどうぞ。

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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