ChatGPTの広告が日本で始まった — サイト側で先に決めること | GH Media
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ChatGPTの広告が日本で始まった — サイト側で先に決めること

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ChatGPTの広告が日本で始まった — サイト側で先に決めること

問い合わせフォームの「当社を知ったきっかけ」に、検索でもSNSでもなく「ChatGPTで聞いた」と書かれる。件数はまだ多くない。一方でSearch Consoleの表示回数は伸びていない。流入の総量は横ばいなのに、入り口の内訳だけが静かに入れ替わっている。

この状態で「AI対策をどうするか」を相談されることが増えました。そこに2026年8月11日、OpenAI が ChatGPT の広告を日本を含む複数国で開始しました。広告が入るということは、そこが集客チャネルとして扱われ始めたということです。

ただし、ここで話を「AI広告を出すかどうか」に短絡させると、判断を間違えます。今回できるようになったことと、依然としてできないことの線が、かなりはっきりしているからです。

何が始まったのかを正確に押さえる

事実関係を整理します。

  • 米国では2026年2月9日にテストが始まり、2026年8月11日に日本・英国・メキシコ・ブラジル・韓国へ拡大した
  • 広告は回答の中ではなく、チャット下部の明示的にラベル付けされた枠に表示される
  • 表示対象はログイン済みの無料プランと、低価格のGoプランの利用者。Plus・Pro・Business・Enterprise には表示されない
  • 広告の出し分けには、会話のトピック・過去のチャット・過去の広告への反応が使われる
  • 広告は回答内容そのものには影響しないとされている
  • 出し分けに使われる情報は ChatGPT 内に留まり、広告主には共有されない

最後の3点が実務上いちばん重要です。回答の中で自社が紹介されるかどうかは、広告では買えません。買えるのは回答の下にある枠だけです。

ChatGPTの回答領域は広告では買えず、回答下部のラベル付き広告枠のみが購入対象であることと、それぞれに対応する打ち手を分けて示した図

買える枠と買えない枠で、打ち手が違う

ここを混ぜて考えている相談が非常に多いので、分けます。

回答の中で言及される回答下部の広告枠
買えるか買えない買える(テスト展開中)
効く打ち手引用される情報がWeb上に存在すること出稿の設計と予算
成果の出方遅い。積み上げ型早い。止めれば止まる
対象読者有料プラン利用者にも届く無料・Goプラン利用者のみ

法人の意思決定者ほど有料プランを使っている可能性が高いという点は、B2Bの発注検討をターゲットにしている場合に効いてきます。広告枠は無料・Goプランの利用者にしか出ないため、広告だけを増やしても届かない層が構造的に残ります。

一方で「回答の中で言及される」側は、広告と違って買えないぶん、やることは従来と地続きです。自社の情報がWeb上に構造化された形で存在し、参照しやすい状態になっているか。この考え方は構造化データとAI検索AI Overview時代のSEO戦略で扱っている内容がそのまま当てはまります。Google 側の同種の動きはGoogle AI ModeがSEOに与える影響にまとめています。

サイト側が先に整えるべきは「受け皿」

広告に出すにせよ、回答から引用されるにせよ、着地するのは自社サイトです。ところが、この受け皿側の準備ができていないケースが目立ちます。

AI経由で来る訪問者には、検索経由と違う性質があります。すでに説明を受けたあとで来るという点です。ChatGPT上で概要を理解し、比較まで済ませたうえでサイトに来る。この人に対して、トップページから会社紹介・サービス紹介と順番に読ませる構成は噛み合いません。知りたいのは、たいてい次の3つに絞られます。

  1. 本当にそれを提供しているのか(AIの説明が古かったり、間違っていたりする)
  2. 条件と範囲(対応地域、規模、前提となる環境)
  3. 次の一手(誰に、どう連絡すればいいか)

この3つが着地ページで即座に確認できるかどうかで、AI経由の訪問が問い合わせに変わる確率は大きく変わります。逆に言えば、AI対策として最初にやるべきなのは広告出稿ではなく、着地ページの内容確認です。

そして、この流入が計測できていないと効果の判断ができません。参照元が取れないケースが増えているため、フォームの「きっかけ」欄のような自己申告を併用しないと実態が見えなくなります。計測の抜けについてはサイトのコンバージョン計測の穴、検索側の可視性はSearch Consoleのプラットフォーム別プロパティを確認してください。

予算を動かす前に確認すること

出稿を検討するなら、その前に3つ確認しておくと無駄が減ります。

見込み客は無料プランを使っているか

広告が届く範囲が限定されている以上、ここが外れていると出稿しても接触しません。B2Bで担当者が会社契約のBusinessプランを使っているなら、広告枠では届きません。

現状のAI経由流入がどれくらいあるか

ゼロに近い状態で広告から始めると、広告を止めた瞬間に元に戻ります。引用される側の整備と並行させないと資産が残りません。

テスト段階であることを織り込む

仕様も配信面も変わる可能性があります。既存の広告予算を組み替えてまで初期から張る合理性は、多くの中小企業にはまだありません。まずは受け皿の整備を先に済ませ、チャネルとして安定してから出稿を判断するほうが、費用対効果は読みやすくなります。

B2Bのリード獲得全体の設計はBtoBのリード獲得ガイドにまとめています。

次にやること

自社名や主要サービス名を、実際に ChatGPT に聞いてみてください。そこで返ってくる説明が事実として正しいか。古い情報や、提供していないサービスが混ざっていないか。ここが間違っている状態では、広告を出しても回答側で打ち消されます。

そのうえで、AI経由で来た人が最初に着地するページを1枚選び、先ほどの3点(提供の有無・条件と範囲・次の一手)が即座に分かるかを見てください。直せるならそこが最短の打ち手です。

着地ページの構成見直しや、AI経由の流入を前提としたサイトのリニューアルについては、グリームハブのHP制作・リニューアル相談で承っています。現状の流入構成や商材によって優先順位は変わるため、個別にご相談ください。お問い合わせからどうぞ。

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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