「Gemini、使われてますか」に答えられる数字が1つ増えた | GH Media
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「Gemini、使われてますか」に答えられる数字が1つ増えた

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「Gemini、使われてますか」に答えられる数字が1つ増えた

Gemini のライセンス更新が近づくと、決裁者から必ず同じ質問が来ます。「実際、どれくらい使われているんですか」。

このとき「アンケートを取ったところ、おおむね好評でした」と答えるしかない状態が続いている組織は少なくありません。使っている人は熱心に使っていて、使っていない人は開いたこともない。その分布が数字で出せないまま、更新の可否だけを判断させられます。

2026年8月から、Gemini レポートのダッシュボードに Google Chat の利用状況が加わりました。答えられる範囲が一段広がったので、更新の判断材料をどう組み立て直すかを整理します。

これまでの数字には Chat が入っていなかった

管理コンソールの Gemini レポートでは、以前から機能ごとの利用状況やしきい値のレポートを見られました。ただし対象は Gmail や Docs といった面が中心で、Chat での Gemini 利用は集計の外でした。

これが実務では効きます。日々のやり取りが Chat に寄っている組織では、Gemini に触れる機会そのものが Chat に集中しているからです。長いスペースの流れを要約させる、書きかけの返信を整えさせる。こうした使い方は回数としては最も多い一方、レポート上はまったく現れていませんでした。

結果として、「使われていない」という判断が、見えていない面を除いた数字で下されていた可能性があります。実際に社内で Gemini がどこで役に立っているかはGemini を入れたのに使われない状態から抜けるでも扱いましたが、そもそも計測範囲が足りていなければ打ち手の議論に入れません。

組織単位とユーザー単位で見え方が違う

今回追加されたのは2階層です。それぞれ答えられる問いが違います。

組織レベルでは、Chat で Gemini を利用しているアクティブユーザー数と、その推移を追えます。要約や生成といった機能が、どの部門でどれだけ使われているかの傾向をつかむ用途です。更新の可否を議論するときに出すのはこちらの数字になります。

ユーザーレベルでは、特定のユーザーがどの程度 Gemini を使っているかを確認できます。全社の平均だけを見ると「そこそこ使われている」に見えても、内訳を開くと一部の部門に偏っていることがよくあります。平均ではなく分布を見るための階層だと考えてください。

Gemini レポートの組織レベルとユーザーレベルで答えられる問いの違いを示す図

Chat 側で Gemini をどう呼び出す設計になっているかはAsk Gemini in Chat とデータソースの範囲に整理しています。何が数えられているかを理解するには、まず入り口の設計を把握しておくほうが早いです。

数字が動いても、それは利用が増えたわけではない

ここが今回いちばん注意すべき点です。今回の変更にあわせて、Chat における一部の Gemini 要約操作が「アクティブ」として扱われるように定義が変わりました。 ユーザー自身が起点となる操作だから、という理由です。

つまり、アクティブユーザー数や全体の利用量のレポート値が、利用実態が何も変わっていなくても増えて見えます。

これを知らずに前月比を取ると、次の事故が起きます。

起きること誤った読み方
8月のアクティブ数が跳ねる「施策が効いた」と判断して同じ施策を続ける
前年同月比が不連続になる「去年より定着した」と報告してしまう
部門ごとの順位が入れ替わるChat 利用の多い部門を「Gemini 活用が進んだ」と誤認する

対処は難しくありません。定義が変わった月に線を1本引いて、その前後をつなげて比較しないことです。8月以降のデータで新しいベースラインを取り直し、9月以降を前月比の対象にします。更新の稟議に数字を出すなら、その但し書きを1行添えておけば十分です。

使われていないと分かったときに見る順番

計測が整うと、次に必要なのは「低い数字をどう解釈するか」です。利用が伸びない理由は、たいてい次の3つのどれかに落ちます。

  1. そもそも有効になっていない。 対象ユーザーへの割り当てや、機能ごとの管理者設定が想定と違っていることは珍しくありません。管理コンソール側の状態確認はAdmin Assist と管理コンソールの Gemini 機能で扱った範囲と合わせて見ると早いです。
  2. 入り口を知らない。 どこを押せば Gemini が出てくるかが分からないまま数か月が過ぎるパターンです。この場合、研修より「よく使う画面での呼び出し方」を1枚にまとめて配るほうが効きます。
  3. 試したが業務に合わなかった。 これだけは打ち手が違います。無理に利用率を上げるより、どの業務なら合うかを絞り込み直すべき局面です。

ユーザーレベルのレポートで「一度も使っていない人」と「一度使ってやめた人」を分けられると、1と3の切り分けが一気に楽になります。更新の判断に必要なのは全社の平均ではなく、この2群の人数比です。

次にやること

まず、Gemini レポートを開いて、Chat の項目が表示されているかを確認してください。 表示されていれば、その時点の組織レベルの数字をスクリーンショットで残しておきます。これが定義変更後の新しいベースラインになります。

そのうえで、次のライセンス更新日を起点に、何か月分のデータを揃えるかを決めてください。 更新の1か月前に慌てて集計すると、定義が変わった月をまたいだ数字しか手元にない状態になります。

Google Workspace の Gemini 導入効果の測り方、利用が伸びない原因の切り分け、ライセンス構成の見直しについては、グリームハブの IT・Google Workspace 無料相談で承っています。組織の規模と現在の使われ方によって進め方が変わるため、個別にご相談ください。お問い合わせからどうぞ。

Sources

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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