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App Storeのヘッダーと検索結果の新しい画像 仕様と入れてはいけないもの

目次 · 7項目

自社のiPhoneアプリの製品ページは、これまでアイコン、スクリーンショット、アプリのプレビュー動画で構成されていました。スクリーンショットは「アプリの画面」を見せるものなので、ブランドの印象や、期間限定の企画を伝えるには向いていませんでした。

Appleは2026年10月5日の開発者向けの告知で、App Storeに新しい「クリエイティブアセット」を出せるようになったと案内しました。製品ページの上部(ヘッダー)や検索結果に、画面の画像とは別に、ブランドや季節の企画、新しいコンテンツを伝える画像・動画を表示できます。Appleのガイドによると、表示されるのはiOS 27とiPadOS 27以降のApp Storeです。

アプリの宣伝を担当している方や、アプリの制作を外部に依頼している方に向けて、Appleの仕様のページとガイドから、素材を作る前に知っておきたいことを整理します。

どこに表示されるか

Appleのガイド「App Store asset best practices and resources」と8月5日の告知は、クリエイティブアセットが表示される場所として、製品ページのヘッダー、検索結果、App内イベント、アプリが特集されたときなどを挙げています。

  • 製品ページのヘッダー:製品ページを開いたときに最初に目に入る部分。ガイドは「1つの明確なアイデアに絞る」「初めて訪れる人を想定する」ことを勧めています
  • 検索結果:検索タブでアプリが見つかったときに、製品ページより前に見せる素材。ガイドは「アプリの目的がひと目で分かるように」することを勧めています。検索結果用の素材を使わない場合は、これまでどおりApp内イベント、プレビュー動画、スクリーンショットが表示されます
  • App内イベント:期間限定の催しなどのカード(横長)と詳細ページ(縦長)

ヘッダーと検索結果に同じ素材を使う「共通(universal)」の形式も用意されています。

配置ごとの寸法と形式

App Store Connectのヘルプ「Creative assets specifications」の画像の仕様は、次のとおりです。

配置縦横比寸法(ピクセル)形式
製品ページのヘッダー21:93840×1646JPEG・PNG
ヘッダーと検索結果の共通16:95244×2950PNGのみ
検索結果3:21920×1280〜3840×2560JPEG・PNG
App内イベントのカード16:91920×1080〜3840×2160JPEG・PNG(500MBまで)
App内イベントの詳細9:161080×1920〜2160×3840JPEG・PNG(500MBまで)

ヘッダーと検索結果の画像は、透過(アルファチャンネル)を使えません。動画の場合は、ヘッダーと検索結果で30fpsか60fps、長さは5〜30秒です。動画は、検索結果では音が消えたまま(現時点では音を出せない)、製品ページでは初めは音が消えていて利用者が音を出せる、どちらも繰り返し再生される、と書かれています。

素材を書き出すときに気をつけたいのは、共通の16:9の形式だけがPNGに限られる点と、透過の扱いです。Webサイト用の画像(たとえばSNSの共有用の1200×630)は、どの配置の寸法にも合いません。

寸法と形式を照合するスクリプト

素材を何点も作ると、書き出しの設定の違いで仕様から外れたものが混ざることがあります。編集部では、画像の寸法・形式・透過を上の仕様と照合する小さなスクリプトを作りました。Node.jsと画像処理のライブラリ sharp を使います。

// App Storeのクリエイティブアセット(画像)を、Appleの仕様表と照合する
// 使い方: node check-creative-assets.mjs <画像ファイル>...
import sharp from 'sharp';
import {extname, basename} from 'node:path';

// Creative assets specifications(2026-10-27確認)の画像の仕様
// noAlpha: ヘッダーと検索結果の画像は透過を使えない
const SPECS = [
  {place: '製品ページのヘッダー(21:9)', w: [3840, 3840], h: [1646, 1646], ext: ['.jpeg', '.jpg', '.png'], noAlpha: true},
  {place: 'ヘッダーと検索結果の共通(16:9)', w: [5244, 5244], h: [2950, 2950], ext: ['.png'], noAlpha: true},
  {place: '検索結果(3:2)', w: [1920, 3840], h: [1280, 2560], ext: ['.jpeg', '.jpg', '.png'], ratio: 3 / 2, noAlpha: true},
  {place: 'App内イベントのカード(16:9)', w: [1920, 3840], h: [1080, 2160], ext: ['.jpeg', '.jpg', '.png'], ratio: 16 / 9},
  {place: 'App内イベントの詳細(9:16)', w: [1080, 2160], h: [1920, 3840], ext: ['.jpeg', '.jpg', '.png'], ratio: 9 / 16},
];
const inRange = (v, [a, b]) => v >= a && v <= b;

for (const file of process.argv.slice(2)) {
  const m = await sharp(file).metadata();
  const ext = extname(file).toLowerCase();
  const sized = SPECS.filter(s => inRange(m.width, s.w) && inRange(m.height, s.h)
    && (!s.ratio || Math.abs(m.width / m.height - s.ratio) < 0.001));
  const ok = [], ng = [];
  for (const s of sized) {
    if (!s.ext.includes(ext)) ng.push(`${s.place}:${s.ext.join('/')}のみ`);
    else if (s.noAlpha && m.hasAlpha) ng.push(`${s.place}:透過(アルファチャンネル)は不可`);
    else ok.push(s.place);
  }
  if (!sized.length) ng.push('どの配置の寸法にも合わない');
  console.log(`${basename(file)}  ${m.width}x${m.height}`);
  console.log(`  使える配置: ${ok.join('、') || 'なし'}`);
  if (ng.length) console.log(`  合わない点: ${ng.join('/')}`);
}

編集部の環境(Node.js 22.22.0、sharp 0.34.5)で、試験用に作った単色の画像6点に実行した結果です。

header-21x9.jpg  3840x1646
  使える配置: 製品ページのヘッダー(21:9)
universal-16x9.jpg  5244x2950
  使える配置: なし
  合わない点: ヘッダーと検索結果の共通(16:9):.pngのみ
universal-16x9-alpha.png  5244x2950
  使える配置: なし
  合わない点: ヘッダーと検索結果の共通(16:9):透過(アルファチャンネル)は不可
search-3x2.png  2400x1600
  使える配置: 検索結果(3:2)
event-card.png  1920x1080
  使える配置: App内イベントのカード(16:9)
ogp-1200x630.png  1200x630
  使える配置: なし
  合わない点: どの配置の寸法にも合わない

公開前の2026年10月27日に、別の環境(macOS 26.5.1、Node.js 22.19.0、sharp 0.34.5)でも同じ6点を作り直して実行し、同じ出力になることを確かめました。

このスクリプトが確かめるのは寸法・形式・透過だけです。ファイルの容量、色の扱い、動画、表現の内容は確かめません。最終的な判定は、App Store Connectにアップロードしたときの結果と審査に従ってください。

App Storeのクリエイティブアセットの配置と仕様の図。製品ページのヘッダーは21:9の3840×1646でJPEGかPNG、ヘッダーと検索結果の共通は16:9の5244×2950でPNGのみ、検索結果は3:2で1920×1280から3840×2560。ヘッダーと検索結果の画像は透過不可。価格、割引、WebサイトのURL、著作権の記号、確認できない受賞、他のプラットフォームのロゴは入れない

入れてはいけない表現

ガイドは、素材に入れないものを具体的に挙げています。

  • 具体的な価格、割引、WebサイトのURL、著作権の記号
  • 実際には受けていない賞など、確認できない主張
  • 他のプラットフォームやマーケットのロゴ、それらへの言及
  • 「Editor’s Choice」「App of the Day」など、Appleが選ぶ評価の表示

また、App Storeに表示する素材は、アプリ自体の年齢区分が高くても「4+」に合う内容にすることが求められています。文字を入れる場合は、短い言葉にとどめ、アプリが対応する言語に翻訳すること、端末や向きによって見え方が変わるため、重要な要素はテンプレートの安全な範囲の中に置くことも勧めています。

審査の基準であるApp Review Guidelinesにも、2026年10月16日の改定で2.3.14が加わり、クリエイティブアセットはアプリの内容・機能かブランドに関するものにすること、すべての年齢に適切であること、確認できない主張や具体的な価格・割引の情報を入れないことが定められました。改定の全体はApp Review Guidelinesの10月の改定で扱っています。

Webのバナーやキャンペーンの画像をそのまま流用すると、価格やURLが入っていたり、文字が多すぎたりすることがあります。App Store用には、別の素材として作るつもりで計画するのが現実的です。

App Store Connectでの扱い

10月5日の告知とApp Store Connectのヘルプによると、素材は新しい「Asset Library」で管理します。

  • 画像・動画は、アプリの版とは別に、使う場所を決めずにアップロードして審査に出せる。先に承認を得ておき、必要なときに使える
  • 操作できる役割は、Account Holder、Admin、App Manager、Marketing
  • 削除できるのは「Prepared for Submission(提出準備中)」の状態の素材だけ。アーカイブした素材は、アーカイブを解除するまで新しい配置に使えない
  • プレビューの機能で、ダークモードや端末・向きごとに、製品ページや検索結果での見え方を確かめられる

アプリの開発会社にストアの運用も任せている場合は、Marketingの役割を誰に付けるか、素材の承認を誰が判断するかを決めておくと、企画の時期に慌てずに済みます。

iPhoneの実機で表示が崩れる問題の考え方はWebアプリをWKWebViewに載せる前の確認で、iOSアプリの公開権限の分け方はAIにiOS開発を任せる前のMac環境・署名・公開権限で扱っています。

確認した範囲

2026年10月27日に、Apple Developerのニュース「Showcase your apps with new assets on the App Store」(10月5日)、「Get ready for new creative assets on the App Store」(8月5日)、App Store Connectのヘルプ「Creative assets specifications」「Manage your App Store assets」、ガイド「App Store asset best practices and resources」、App Review Guidelinesの2.3.14を確認しました(資料調査)。照合のスクリプトは、編集部の環境で試験用の画像6点に実行し、公開前に別の環境でも同じ結果を確かめました(実機検証)。App Store Connectでのアップロード・審査・プレビュー、iOS 27のApp Storeでの表示は確認していません。

アプリの改修やストアの運用の体制づくりは、開発・AI・自動化のご相談からお問い合わせください。

参考資料

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鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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