研修・マニュアル動画、Google Vidsで社内内製に切り替えるべきか | GH Media
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研修・マニュアル動画、Google Vidsで社内内製に切り替えるべきか

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研修・マニュアル動画、Google Vidsで社内内製に切り替えるべきか

「新しいツールを導入するたびに操作マニュアルの動画を作ってもらっているのですが、1本で数万円、しかも修正のたびに追加費用がかかります。社内で作れないものかと思いつつ、編集ソフトを覚える余裕もなくて」——先日、30人ほどの会社で総務を担当している方から、こんな相談を受けました。研修動画や社内向けの説明動画は、外注すると単価が読みにくく、内容が古くなるたびに作り直しの見積もりが飛んでくる。かといって内製しようにも、動画編集は片手間でできる作業ではありません。

その状況が、2024年以降 Google Workspace に標準搭載された Google Vids で変わりつつあります。すでに Workspace を契約している会社なら、追加のソフトを買わずに、社内の人間が「作りたい内容を言葉で指定する」だけで動画の骨組みができる。本記事では、Vids で現実的に作れる動画とそうでない動画を切り分けたうえで、どこまでを内製にしてどこから外注に残すべきかを、発注する側の費用対効果の視点で整理します。

なぜ「動画の内製」が急に現実的になったのか

これまで社内で動画を作れなかった理由は、技術の問題というより「時間の問題」でした。素材を集め、並べ、テロップを打ち、ナレーションを吹き込む——一つひとつは難しくなくても、合計すると半日仕事になる。だから外注していたわけです。

Google Vids がここに効くのは、その「並べてテロップを打つ」までの下ごしらえを、AI(Gemini)が肩代わりするからです。作りたい動画の内容と、元になる資料(スライドやドキュメント)を渡すと、シーン構成の下書き、各シーンの文言、使えそうなストック映像や画像までを含んだ「編集可能なたたき台」が出てきます。ゼロから組み立てるのではなく、出てきたたたき台を直す作業になるため、片手間でも回せる分量に落ちます。

もう一つ発注側にとって大きいのは、Vids が Google ドキュメントやスライドと同じ画面の中で動く点です。作った動画は Drive に置かれ、共有もコメントでの修正依頼も、いつものドキュメントと同じ感覚でできます。「動画データをどこかのサービスにアップして、ダウンロードして、メールで送って」という受け渡しの手間が発生しません。すでに Workspace で資料を回している会社なら、道具を増やさずに動画の工程だけを社内に取り込める、というのがいちばんの利点です。

Vidsで「無理なく作れる動画」と「向かない動画」

ただし、Vids は何でも作れる万能ツールではありません。ここを取り違えて「全部これで作れる」と期待すると、かえって時間を溶かします。発注側が最初に把握すべきは、向いている用途とそうでない用途の線引きです。

用途Vidsでの内製補足
操作マニュアル・手順説明向いているスライドや画面録画を素材にすれば早い
新人研修・社内制度の説明向いている台本を渡せば構成とテロップまで自動で下書き
短い告知・お知らせ動画向いている文章から数分で骨組みが作れる
会社紹介・採用のブランド動画向かない世界観の設計や撮影が要る領域は外注向き
凝った演出・実写中心のPR向かない演出品質が売上に直結するものはプロに任せる

要するに、Vids が得意なのは「中身を正確に伝えることが目的で、見栄えは整っていれば十分」という社内・実務向けの動画です。逆に、動画そのものの完成度がブランドや採用の印象を左右するものは、引き続き外注に残すのが妥当です。生成AIで作る素材をどこまで内製し、どこから外注に切り替えるかの一般的な考え方は、画像制作の内製と外注の記事でも整理しています。

導入前に確認しておく三つの前提

「うちの Workspace でもすぐ使えるはず」と思って始めると、つまずくことがあります。発注側として先に押さえておくと安心な前提が三つあります。

一つ目はプランです。Google Vids が使えるのは Business Standard 以上のプランで、いちばん安い Business Starter では 2026年に入ってから一部機能が制限されています。自社が今どのプランかを管理者に確認し、Starter のままなら、Vids のために上位プランに上げるだけの利用頻度が見込めるかを先に判断してください。プランと料金の考え方はGeminiプラン選びの記事も参考になります。

二つ目はAI機能の言語対応です。Vids の画面や基本操作は日本語で使えますが、「内容を指定して動画のたたき台を作る」といった中核のAI機能は、長らく英語UIでの利用が前提でした。2026年2月のアップデートでAIアバターやAIナレーションが日本語を含む多言語に対応するなど改善は進んでいますが、機能によって日本語対応の状況が異なります。導入前に、自社が使いたい機能が日本語で完結するかを一度試すことをおすすめします。三つ目はAI生成の利用回数に上限がある点で、動画の自動生成は1日あたりの本数が決まっています。日常の実務動画なら足りますが、「一気に何十本も量産する」使い方には向きません。

「内製」と「外注」の線引きをどう決めるか

ここまでを踏まえると、判断は「Vids で全部やる/全部外注する」の二択ではありません。社内でよく作り替える定型の動画は内製に寄せ、頻度が低く品質が問われる動画は外注に残す、という切り分けが現実的です。

弊社が支援したある会員制サービスの運営会社では、会員向けの操作説明動画を毎月のように更新する必要があり、そのたびに外注していました。ここを Vids での内製に切り替え、台本と既存スライドから担当者がたたき台を起こし、最終チェックだけ外部に任せる形にしたところ、更新のリードタイムが数週間から数日に縮み、月々の外注費も大きく下がりました。一方で、年に一度の会社紹介動画は品質を優先して外注のまま残しています。判断の軸は「その動画を作る頻度」と「品質が成果に直結するか」の二つで、この二軸で仕分けるだけで、内製と外注の役割がはっきりします。社内の問い合わせ対応そのものを効率化する発想は社内ヘルプデスクをAIで自動化する記事にもまとめています。

まず「よく作り替える一本」から試す

動画の内製は、いきなり全面移行する必要はありません。まずは、いちばん頻繁に作り替えている実務動画を一本、Vids で作り直してみる。それで社内の手間と仕上がりの感触がつかめれば、どこまでを内製に寄せられるかの判断材料になります。すでに Workspace を使っている会社にとって、これは新しい出費なしで始められる検証です。

「動画の外注費が毎月かさんでいる」「マニュアルを更新するたびに作り直しの見積もりが来る」「Workspace を入れているが Vids をまだ使えていない」——そうしたお悩みがあれば、グリームハブの IT・Google Workspace 無料相談からお気軽にお問い合わせください。自社のどの動画を内製に寄せ、どこを外注に残すべきか、利用実態に合わせてご一緒に線引きします。

Sources

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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