NotebookLMが「Gemini Notebook」に改称。中小企業のナレッジ活用は何が変わる | GH Media
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NotebookLMが「Gemini Notebook」に改称。中小企業のナレッジ活用は何が変わる

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NotebookLMが「Gemini Notebook」に改称。中小企業のナレッジ活用は何が変わる

「前に少し触ったNotebookLMっていうツール、名前が変わったみたいなんですが、あれ結局うちの仕事で使えるものなんですか」——先日、地方で顧問先を抱える税理士事務所の所長さんから、こんな相談を受けました。少し触ってみたものの、名前が変わったと聞いて「また別物になったのか」と手が止まってしまったそうです。

同じような戸惑いを持つ方は多いはずです。名前だけ聞くと大きく作り替わったように見えますが、実際に変わったのは看板であって、中身の使い勝手はほぼそのまま。むしろ「何ができるツールなのか」を今あらためて押さえておくと、社内の調べ物やナレッジ整理でかなり効きます。本記事では、改称で何が変わって何が変わらないのか、そして中小企業や士業・コンサルの実務でどう使えるのかを整理します。

改称で変わったこと・変わらないこと

Googleは2026年7月、これまで「NotebookLM」という名前で提供していたツールを「Gemini Notebook」に改称しました。理由は、同社のAI群である「Gemini」エコシステムへの統合です。「LM=Language Model(言語モデル)」という技術者向けの用語を看板から外し、ロゴも青紫のGeminiグラデーションに揃えました。要は「これはGeminiの一部ですよ」という位置づけを名前で明確にした、という整理です。

一方で、使う側にとって重要なのは「変わらなかったこと」のほうです。製品は引き続き単体アプリ(スタンドアロン)として提供され、ツールとしての立ち位置は変わりません。すでに世界で3,000万人以上、60万を超える組織が利用しているとされ、これまで作ったノートブックがなくなるわけでも、使い方を一から覚え直すわけでもありません。

観点改称後の状態
名前・ロゴNotebookLM → Gemini Notebook。Geminiのグラデーションロゴに
提供形態これまで通り単体アプリとして継続
基本の使い勝手資料を読み込ませて要約・Q&Aする流れは同じ

つまり「別物に作り替わった」のではなく、「Geminiという大きな傘の下に名前を揃えた」と捉えれば十分です。過去にNotebookLMを触ったことがある方なら、その延長線上で使えます。改称前の機能の全体像はNotebookLMの最新アップデート解説でも整理しているので、あわせて確認すると流れがつかみやすいはずです。

改称にあわせて増えた機能

名前が変わっただけでなく、いくつか機能も追加されています。中小企業の実務に効きそうなものを2つ挙げます。

ひとつは、Gemini Notebook上でコードをネイティブに記述・実行できる機能です。読み込ませたデータをその場で集計・加工し、これまでより詳細な分析や新しい形式での出力ができるようになります。この機能はまずGoogle AI UltraのユーザーとWorkspaceのAI Ultra Access/AI Expanded Access利用者向けに先行提供され、今後数週間かけてWeb版の全Proユーザーへ順次展開される予定です。自社のプランでいつ使えるようになるかは、契約中のプラン内容によって変わる点だけ押さえておいてください。

もうひとつは、Geminiアプリおよび Google 検索の AI Mode との連携強化です。Gemini Notebookで作ったノートブックが、Geminiアプリや検索側のAI Modeと同期して利用できるようになりました。ツールを行き来せず、普段使っているGeminiの入口からノートブックの中身を呼び出せる、という方向の改善です。GeminiをWorkspace全体でどう活かすかはGoogle WorkspaceのGemini活用ガイドにまとめているので、社内展開を考える際の下敷きにしてください。

中小企業・士業の業務でどう使えるか

ここが本題です。Gemini Notebookは、ざっくり言えば「自分たちが渡した資料の中だけで答えてくれるAI」です。ネット全体から拾ってくるのではなく、読み込ませた自社資料・議事録・契約書・調査PDFなどを土台に、出典付きで要約したり質問に答えたりします。この性質が、中小企業や士業の実務と相性が良い理由です。

効きどころは大きく2つに分けられます。

使いどころ具体例
社内ナレッジの属人化解消過去の議事録・マニュアル・提案書を読み込ませ、新人が「この件どうなってた?」と聞けば出典付きで答えが返る
調べ物の下ごしらえ制度資料や業界レポートの長文PDFを要約させ、要点と出典を先に把握してから原文を確認する

たとえば税理士事務所やコンサルなら、複数年ぶんの通達や社内メモを読み込ませておけば、担当者が変わっても「あの案件の前提」を素早く引き出せます。ベテランの頭の中にしかなかった情報を、出典つきで引ける状態にできるわけです。さらに、資料を音声で解説してくれるAudio Overview(音声解説)を使えば、移動中に要点を耳で把握する、といった使い方もできます。

大事なのは、これは「調べ物を丸ごと肩代わりする道具」ではなく「下ごしらえを速くする道具」だという点です。最終的な判断や成果物の作成は人が担う前提で、その手前の情報整理を軽くする——そう位置づけると失敗しにくくなります。実際にどんな指示を出すと使いやすいかは、Geminiのビジネス活用プロンプト集の考え方がそのまま応用できます。

便利さの裏で、機密情報と裏取りは人の仕事

ここは必ず押さえておきたいところです。Gemini Notebookは自社資料を読み込ませて使う以上、何を読み込ませてよいかを社内で決めておく必要があります。契約書や顧客情報など機密性の高い資料を扱うなら、利用しているプランのデータ取り扱い条件を確認し、部門やアカウント単位で「入れてよい資料・いけない資料」の線引きをしておくべきです。便利だからと手当たり次第に投入するのは避けてください。

もう一点は、出力の裏取りは人が行うという原則です。Gemini Notebookは出典を示してくれる分、一般的なAIよりは根拠を追いやすい設計ですが、それでも要約が原文のニュアンスを取りこぼしたり、細部を丸めたりすることはあります。士業やコンサルのように「間違いが信用に直結する」仕事では、最終的な数字や結論は必ず原文にあたって確認する。この一手間を運用ルールに組み込んでおけば、便利さと安全性を両立できます。

名前より、使いこなしで差がつく

Gemini Notebookへの改称は、「別物になった」のではなく「Geminiの一員として名前が揃った」という変化です。中身は、自社資料を出典付きで要約・Q&Aし、社内ナレッジの属人化解消や調べ物の下ごしらえに効くツールのまま。そこにコード実行やGemini/検索との連携が加わりました。名前の変化に惑わされず、「何を読み込ませ、どこまでを人が確認するか」の運用を決められた会社から、地味に効いてきます。

「Google WorkspaceでGeminiをどこまで業務に組み込めるか整理したい」「社内ナレッジの属人化を、まず何から手をつけて解消すべきか相談したい」——そうしたお悩みがあれば、グリームハブのIT・Google Workspaceの無料相談へお気軽にご連絡ください。御社の業務と扱う情報の性質にあわせて、無理なく使い始められる範囲をご一緒に見立てます。

Sources

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記事を書いた人

鈴木 翔

鈴木 翔

技術の可能性に魅了され、学生時代からプログラミングとデジタルアートの分野に深い関心を持つ

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